2015年 米国癌学会(AACR 2015) リポート | がん免疫療法・がんワクチン治療なら|セレンクリニック

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2015年4月23日2015年 米国癌学会(AACR 2015) リポート

2015年4月18日から22日に、米国癌学会(AACR)が開催されました。

本年はフィアデルフィアで開催され、世界中から参加が集まり、話題の中心は昨年に続き抗PD-1抗体をはじめとする免疫チェックポイント阻害剤による報告でした。

当学会では、第Ⅰ相試験KEYNOTE-001の解析結果より、進行非小細胞肺がん(Non-Small Cell Lung Cancer:NSCLC)に対する抗PD-1抗体pembrolizumab(※1)の安全性および長期間の有効性について報告されました。

進行または転移を有するNSCLC患者495名(既治療患者および未治療患者を含む)を解析した結果、腫瘍細胞のPD-L1蛋白質の発現が50%以上で陽性だった患者は、長期間の有効性が得られることが示されました。また、多く認められた副作用は倦怠感、掻痒、食欲減少、皮疹、関節痛、下痢、吐き気などが報告されました。

さらに、進行悪性黒色腫に対する、抗PD-1抗体pembrolizumabと抗CTLA-4抗体ipilimumab(※2)の比較試験についても報告されました。

当報告では、ipilimumabの投与経験のない悪性黒色腫患者834名を対象に、両剤の効果を比較した第Ⅲ相試験KEYNOTE-006の解析結果より、全ての評価項目においてpembrolizumab投与群の方が有意に優れていることが示されました。

当学会での報告を受け、今後は免疫チェックポイント阻害と樹状細胞ワクチン療法との併用による治療効果に関する検討結果もまたれるところです。

【※1】抗PD-1抗体pembrolizumab
抗Programmed Death (PD)-1抗体(一般名:pembrolizumab ペンブロリズマブ 米国での販売名:keytruda キートルーダ)

抗PD-1抗体製剤は、PD-1に対するヒト化モノクローナル抗体で、T細胞上のPD-1と、そのリガンドである抗原提示細胞上にあるPD-L1、PD-L2の相互作用を阻害することにより、PD-1のシグナル伝達経路を遮断して、抗腫瘍免疫を活性化させる製剤です。

【※2】抗CTLA-4抗体ipilimumab
抗Cytotoxic T Lymphocyte-associated Antigen4(CTLA-4)抗体(一般名:ipilimumab イピリムマブ 米国での販売名:YERVOY)

抗CTLA-4抗体製剤は、CTL-A4に対するヒト化モノクローナル抗体です。T細胞上のCTLA-4と、そのリガンドである抗原提示細胞上にあるCD80、CD86の相互作用を阻害することにより、CTL-A4のシグナル伝達経路を遮断して、抗腫瘍免疫を活性化させる製剤です。

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